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お宮に仕えるということ~神前奉仕に求められるもの・3

神主さんの講話のお話をシェアしたいと思います。

お宮に仕える際に求められるものは、以下の3つがあります。

1・清らかさ

2・まこと

3・神様を感じるこころ

3番目について書きます。

3.神様を感じるこころ

神様は畏敬の対象

「尋常ならず、すぐれたる徳ありて、かしこき物を神とはいうなり」

(本居宣長 江戸後期の学者:古事記伝の著者)


かしこきもの→優れている、おそるべきもの


 ① 自然の猛威(台風、雷、河川の氾濫など)


② 古木、大山、力の強い生き物(圧倒的な存在感)


 ③ 一見弱く見えながら時に尋常でない力を発揮するもの(子ども、花、小動物)


 どんな弱いものでも、自分の手の内のものではない。


かしこし、とは漢字で「畏し」と書き、「恐れ慎む態度」という意味を持ちます。


また、敬う(己を弱くし、相手を上に見る)心が祭りの心です。


つつしむとは、漢字で「慎む」「敬む」と書き「自分を弱くし相手を上に見る」という意味をもちます。


非常に謙虚な状態です。






不可視なものを可視すること。


明治天皇もこのような歌をお歌いになっています。



「目に見えぬ神の心にかようこそ、人の心の誠なりけれ」






神様を感じるこころが、「お祭りの精神」である。





日本人の今と昔


昔→様々な神様を祭っていた。


例えば、、、神棚


       氏神様


       荒神様(台所の神様)


       


神様を感じる機会も多かった。


今→目に見えないものへの感性がゆらいでいる。 


神棚のない家が増えて神様と接する機会が減ってきている。





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